悪口や陰口
人間関係の中で大切だとわかってはいるけれど、どうしても自制できない事として「人の悪口」や「陰口を言う事」が挙げられます。
「いつもいじめられている上司の悪口を仲間内で言っていると胸がスッとする。」
「嫌いなあいつの陰口を共有できる友人がいることで救われた。」
といったようにいつも溜めているストレスや不満のはけ口としてそれを共有する誰かと悪口を言ったり、陰口を言うと確かにストレス解消になり、妙なカタルシスを得ることができます。
確かにその場では、共通の敵を作りだすことで一致団結したり、その友達との信頼関係が深まることもあります。
しかしこれはよほど注意しないと、悪口を言った相手の耳にその事実が入ったり、周りまわって悪口や陰口を言った首謀者にされることも少なくありません。
そうすると人間関係がさらに悪化したり、険悪な状態がエスカレートすることになります。
さらに会社の上司の悪口であったら、査定に響いたり、いわれのない左遷にまで発展したりすることもあるかもしれません。
「ちょっと悪ふざけで言っただけなのに。」「自分はそこまでは思ってないけど、あの人が言っていたのでつい。」という言葉では済まされません。
誰かと信頼関係を深めようと思ったときに、別の誰かをディスったり、叩いたりして利用するのは長期的に見て賢い方法だとは思えません。
むしろ「自分は誰かの悪口や陰口を言わない人間だ。」ということを相手に認識させることの方が、よっぽど人から信頼を勝ち取れるのではないかと思います。
それでも世の中から悪口や陰口、いじめがなくならないのは考えさせられるものがありますが、どうよりよく生きるか、どうやって上手く社会と生きていくかということを考えると、悪口や陰口を封印して生きた方が突然誰かとトラブルに発展することは少ないと思われます。